中村哲さんは息子さんに、
「何でも一所懸命やったらいいよ」と
言っていたらしいです。
そして、本質を見ることを大切にする人
であったのだと書かれていました。
私にとって、まるで実の父のような
存在だった吉福伸逸さんも、
「愚直に、全力でやれ!」と言っていました。
そして、本質的なことにしか興味が無いようでした。
有り難い言葉を、吉福さんの口を通して、
または、素敵な方々の口を通して
沢山聞かせていただいてきたことを思います。
これまで、こんなにも沢山の有り難い出会いを
いただけたのには、よっぽど良いことをしたのか
というと、まったくそうではありません。
悪い(に見える)出会いも同様です。
出会いは、私に、どうにかできるものではありません。
出会いは、単に与えられたものです。
いいも悪いも無く。与えられたものです。
『単に与えられている』というこの事実は、
私にとてつもない自由の感覚をもたらしました。
今、この瞬間、起こっている
この、とめどもなく湧き起こる感謝の気持ちと共に、
中村さんのご冥福をお祈り申し上げます。